【コラム】「JRA賞」決定

◆毎年もやもやする事

1月9日、今年もJRA賞各賞が発表され、年度代表馬をキタサンブラックが2年連続で受賞する事が決まった。キタサンブラック陣営に限らず、各賞に選ばれた競走馬に関わる関係者の皆様には心よりお祝いを申し上げたい。

一方毎年この発表の時期になると、少なからず心がもやもやする事件が起こる。それがJRA賞決定の際に発表される「記者投票」の結果である。例年投票結果は公表され(一部非公開の方もいる)、誰がどの馬に投票したかが分かるようになっているのだが、毎年必ず1人は「何故この部門にこの馬を入れる?」と疑問を投げかけたくなるような投票をする人物が存在する。例えば今年の「最優秀3歳牡馬」部門では投票者290名のうち289名が「レイデオロ」に投票していたが、福島テレビの坂井有生氏だけが「キセキ」に投票していた。また年度代表馬部門で290名中287名がキタサンブラックに入れていたのに対し、残り3名はオジュウチョウサンに投票していた。私はこういう時なるべく投票した方の気持ちに寄せて、「なぜこの馬を選んだか」という事を自分なりに解釈してやり過ごす。年度代表馬にオジュウチョウサンを選んだ人も、今年4戦無敗で昨年からJGⅠ4連勝という実績を見れば史上初の障害馬を年度代表馬に挙げたくなるその気持ちは分からなくはないし、キセキを選んだ坂井アナウンサーの意図も「最も強い馬が勝つ」と言われる菊花賞をこの馬が勝っている事を踏まえれば100歩譲って尊重したいとは思う。ただ毎回こう思いながらももやもやするのだが・・・。

ただ今回はどうしても素通り出来ない投票があった。それが「最優秀障害馬」部門でただ1人、「該当者なし」に投票したニッポン放送(現会友)の栗村智氏である。栗村智氏といえばニッポン放送のスポーツ実況を長年牽引してきた名アナウンサーである。ただ今回の投票は本当に頂けない。中には「今年の障害競馬を見ていなかったから安易に投票出来ない」という見解を示す人もいる。しかし栗村氏は昨年の「最優秀障害馬」にきちんとオジュウチョウサンに投票していた。だから昨年見ていたものを今年見ていないという理屈はない。また万が一「見ていない」という理由が事実だったとしても、栄えある「JRA賞」に選抜できる権利を「見ていない」という理由で拒否するなど論外だと思う。そもそも先ほども述べたがオジュウチョウサンと言えば2016年春からここまで障害負けなしの8連勝。うち4勝がGⅠで2年連続JGⅠ完全制覇という快挙を成し遂げた名ジャンパーである。実績だけで見ればグランドマーチス以来の障害馬として競馬殿堂に入り得るほどの名馬だ。その実績をもってして「最優秀障害馬」でないとする理由が何処にあるのか。栗村氏はこの投票理由を明確にする義務があるのではないかと思う。そうでなければ1年間細心の注意を払って馬を仕上げてきたオジュウチョウサン陣営に対して失礼極まりない。もしそれが出来ない(「見ていないから」などという理由も含む)なら、栗村氏は投票権を返上すべきだと思うし、JRA側もこのような投票をする人物に対しては厳しい態度をとって良いのではないかと思う。

 

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  • 元トラックマンという経歴を活かした競馬コラムを展開する。元トラックマンだけが知る情報も詰め込まれた、競馬ブロス所属の人気コラム二スト。

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