【第35回】ローズS 伏兵ラビットランが演出した波乱の仁川薔薇舞台!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

和田竜二騎手、乗り替りの雪辱果たす1勝!伏兵ラビットラン、嵐の前のローズS波乱演出!

今年の秋華賞を占ううえで最も重要なレースとなる第35回ローズSが17日阪神競馬場で行われ、和田竜二騎手の8番人気ラビットランが、後方一気の豪快な脚を見せて見事に優勝。2着にも6番人気にカワキタエンカが入り、1、2番人気馬は共に馬群に沈むという、台風通過前の仁川は3連単配当33万円を超える大波乱となった。

オークスを制したソウルスターリングが天皇賞秋に駒を進める事を表明した為、一気に混戦模様となった秋の3歳牝馬路線。しかもレース直前にオークス3着馬のアドマイヤミヤビがケガで戦線を離脱してしまい、その混戦模様はより混沌としたものとなった。そんな中、今回の1番人気に推されたのはファンディーナ。春のGⅠは牡馬路線を選択した事もあり、牝馬の一線級とは今回初対決となる事への期待がその人気に押し上げていた。次いで2番人気に推されたのはオークス2着馬のモズカッチャン。鞍上新たにM.デムーロ騎手を迎え、春の巻き返しに向けてここで弾みをつけたいところだっただろう。

ところが蓋を開けてみると、ファンディーナはプラス22kg。モズカッチャンはプラス14kgといずれも大幅馬体増。しかも馬場は良馬場発表ながら前日の雨の影響の名残でやや渋っている状態だった事が、レースを難解な方向に導いた。

スタートして外からポンと飛び出したのがカワキタエンカ。大外から並びかけるヤマカツグレースを振り切ると、そのまま後続に1馬身の差をキープしてレースを引っ張った。1番人気のファンディーナは3番手。2番人気のモズカッチャンも5、6番手と通常よりもやや前の位置につけて競馬を進めた。ところが前がやりあった訳でもないのに前半1000mの通過タイム58秒6とかなり速いペースとなった。これが大幅馬体増となった人気2頭には相当に応えたのだろう。ファンディーナ・モズカッチャンとも4角までは好位につけていたものの直線に入って伸びを欠き、それぞれ6、7着という結果に終わった。

その一方で驚異的な粘りを見せたのが逃げたカワキタエンカ。前半あれだけ速いペースで流れたのもかかわらず、中盤上手くペースを落として息を入れさせたのが功を奏し、結果あわや逃げ切りという走りを見せて2着となった。そしてそのカワキタエンカをただ1頭後方からの猛追で捕まえたのが8番人気のラビットラン。道中後方3、4番手の位置で脚を溜めていた本馬は直線に入ると上がり33秒5というメンバー最速の脚を使って前をまとめて差し切り、最後は2着以下に1馬身以上の差をつけて見事1着でゴール板を駆け抜けた。

勝ったラビットランは父タピット、母アメリアという血統。恐らくこの勝利で最もスカッとしたであろう人物は鞍上の和田竜二騎手。春まではモズカッチャンに跨り、フローラS優勝からオークス2着という好結果を残していたにもかかわらず、ここに来てM.デムーロ騎手に手綱を持っていかれた屈辱を、オークス当日のダート戦で6着だった本馬できっちり返す結果となった。

【競馬ブロス】競馬ニュースとは?

【競馬ブロス】における競馬ニュースは、競馬開催週のあるレースに焦点をあて、ピックアップした情報を配信するコンテンツです。対象のレースは重賞だけではありません。毎週、【競馬ブロス】独自の情報を、配信しておりますので、見逃されることなくチェックしてください!
タイトルとURLをコピーしました