【第78回】菊花賞 キセキ、春の雪辱果たし最後の一冠奪取!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

極悪馬場の淀の舞台を見事攻略!キセキ、鬼脚見せて菊花賞制覇!

3冠クラシック最終戦、第78回菊花賞が22日、雨の京都競馬場で行われ、M.デムーロ騎手騎乗のキセキが混戦の1番人気に応えて優勝。春クラシックの舞台に立てなかった雪辱を見事に晴らす結果となった。

レイデオロ、スワーヴリチャード、アドミラブルとダービーの上位3着馬が揃って不出走となった今回の菊花賞は、金曜・土曜・日曜の1番人気馬が目まぐるしく変わる混戦模様となった。ダービー馬上位3頭が不出走だった菊花賞はグレード制導入の1985年以降、1988年、2002年、2012年とこれまで3回あったが、ここまでの混戦はなかったかもしれない。そしてその中で最終的に1番人気に推されたのは、1988年のスーパークリークと同じ、春のクラシックへの出走が叶わなかったキセキだった。ただ2番人気の皐月賞馬アルアイン、3番人気のミッキースワローとの差は僅かで、その他にも春の重賞常連組、夏の上がり組との力関係はほぼ横一線。そのうえ週末日本列島に近づいた台風が、勝ち馬予想をさらに難解なものとしていた。

それでもゲートは平等に開く。水煙立ち上る向こう正面からレースがスタートして、内からレース前の宣言通り飛び出したウインガナドルを大外から制して先頭に立ったのが、ダービー最先着馬のマイスタイル。4角まで2頭の競り合いが続くも、1週目の直線でマイスタイルはウインガナドルを突き放し、後続を1馬身後においてレースを引っ張る形となった。ところが極悪馬場の影響もあり、最初の1000m64秒1もかかったにもかかわらず、先行勢には厳しい流れになっていた。その証拠に逃げたマイスタイルは2000m地点で早々と失速。2、3番手で前を追っていたウインガナドル、アダムバローズも4角手前ではもう力尽きていた。この時替わって前に出たのが後方待機勢。その中で外から最も素晴らしい脚を見せたのが1番人気のキセキであった。彼は直線、先にアタマ1つ抜け出そうとしていた4番クリンチャーを残り100m付近で外から一気に交わすと、そのまま後続に2馬身の差をつけてそのままゴール。一方中団で競馬を進めていたミッキースワロー・アルアインの両頭は、仕掛けがやや早かったのが災いしたか、最後の最後で伸び切れずそれぞれ6,7着という結果に終わった。

勝ったキセキは父ルーラーシップ、母ブリッツフィナーレという血統。父親ルーラーシップは初年度産駒がGⅠを制覇する快挙を達成。また鞍上のM.デムーロ騎手にとっても、これが3000m以上の長距離GⅠ初制覇となり、「デムーロは長距離GⅠを勝てない」という鬼門を自らの手で1つ打ち破る結果となった。

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