【第78回】桜花賞 桜の舞台で咲き乱れたのはリラではなく扁桃の花!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

2歳女王をレースレコードでねじ伏せ、アーモンドアイ、桜の女王戴冠!

春の牝馬クラシック第一冠、第78回桜花賞が8日阪神競馬場で行われ、C.ルメール騎手騎乗2番人気アーモンドアイが先に抜け出す2歳女王ラッキーライラックを見事な豪脚で捉え、レースレコードで桜の女王の座を戴冠した。

2018年の桜花賞、最大の注目は無敗の2歳女王ラッキーライラック。ここで勝てば2004年ダンスインザムード以来14年ぶりとなる無敗の桜花賞馬誕生となる。前哨戦のチューリップ賞も危なげない勝ち方で死角は全く感じられなかった。その証拠に単勝配当は1.8倍という圧倒的支持を受けていた。そんな2歳女王に唯一対峙できる可能性があったのが、有力馬の中で唯一の未対戦となっているアーモンドアイ。前走のシンザン記念では牡馬相手にメンバー最速の脚で完勝。一強の様相を呈した桜の舞台を崩すのは彼女しかないと思われていた。

そして、桜の舞台は扁桃の花が咲き乱れる結果となった。

ゲートが開いて最内からラッキーライラックが飛び出していく中、外からそれを交わしていったのがコーディエライトとツヅミモン。ラッキーライラックは無理をせずに4、5番手を内から追走、対するアーモンドアイは後方2番手で脚を溜めていく作戦に出た。前半半マイルの通過タイム34秒5とやや速いペースで流れる中、ラッキーライラック、アーモンドアイの両馬はそれぞれのポジションを落ち着いた様子でキープしてレースを進めた。そして直線入り口、ラッキーライラックが内からスルスルと抜け出し残り200mで早くも先頭へ。このまま危なげなく桜の女王の座を奪取するかと思われた矢先、大外から飛んできたのがアーモンドアイ。4コーナーを回りながらゆっくりとポジションを押し上げていくと直線に入って一気に加速。気付けば上がり3F33秒2という驚異的な脚で前を走る2歳女王をあっさりと捕え、最後は2馬身近い差をつけてゴール。勝ち時計は2010年の3冠牝馬となったアパパネがマークした1分33秒3をコンマ2秒上回る1分33秒1という、レースレコードでの決着となった。

勝ったアーモンドアイは父ロードカナロア、母フサイチパンドラという血統。所有する(株)シルクレーシングにとっては、名義変更後初のGⅠ制覇。現3歳が初年度となるロードカナロア産駒としても初のGⅠ制覇となった。また母親のフサイチパンドラは2006年の桜花賞に出走し、2番人気に推されながら14着に敗れたという苦い経験があり、今回母の雪辱を8年越しに娘が晴らす結果となった。

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