【第85回】日本ダービー  ワグネリアン、6955頭の頂点に!!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

福永祐一騎手19年越しの悲願達成!平成最後のダービー馬はワグネリアン!

2015年に生まれたサラブレッド6955頭の頂点を決める第85回日本ダービーが27日、東京競馬場で行われ、福永祐一騎手騎乗の5番人気馬ワグネリアンが内で粘る皐月賞馬エポカドーロをゴール前半馬身交わして優勝した。福永祐一騎手にとって19回目の挑戦にして悲願の戴冠となった。

今年ほど出走馬の実力が伯仲し、予想するのが難しいダービーはこれまでなかったかもしれない。1番人気は2歳王者ながら約3ヶ月振りのレースとなったダノンプレミアム。一方前走皐月賞を快勝して2冠を目指すエポカドーロはまさかの4番人気。さらにその皐月賞で1番人気に推されながら7着に敗れたワグネリアンは5番人気まで評価を下げていた。

ところがそのワグネリアンの手綱を取った福永祐一騎手が、ここで一世一代の神騎乗を見せるのである。

思えば今回のダービーをスタートから最後までピタリと読み切った人間はおそらくいないのではないか。ゲートが開いていの1番に飛び出していったのが、まさかの皐月賞馬エポカドーロだったのだから。スタートから鮮やかなダッシュを決めて先頭に立ったエポカドーロは、後続をひきつけたまま1コーナーから向こう正面に入っていく。2番手にはジェネラーレウーノがつけ、その後ろに1番人気のダノンプレミアムという隊列。ところがここで1つの異変に会場がどよめく。何とこれまで控えた競馬から差して競馬をして来たワグネリアンが5、6番手の位置で競馬をしていたのである。しかも積極的にハナに行く馬がいなかったせいで、前半1000mは1分00秒8というスローな流れに。こうなると後ろで控えていたキタノコマンドールなどの追い込み勢に出る幕はない。4角から直線に入っても逃げるエポカドーロのスピードは衰えず、それどころかそこからさらにギアを上げて突き放しにかかった。その揺さぶりについていけたのはほんの数頭だったが、その中で持ち前の末脚をみせたのがワグネリアンだったのである。内を走るコズミックフォースと馬体を併せてエポカドーロを捕まえに行くと、残り50mで前を交わして先頭に立ち、最後はそのまま半馬身の差をつけてゴール板に飛び込んだ。レース後、ウイニングランで涙を見せる福永祐一騎手の姿は、2年前と同じ金子真人氏の勝負服で、こちらも2年前と友道厩舎の管理馬マカヒキの馬上で涙をぬぐった川田将雅騎手の姿とダブった。

勝ったワグネリアンは父ディープインパクト、母ミスアンコールという血統。所有する金子真人氏は自身4度目のダービー制覇。しかも父母だけでなく、母父のキングカメハメハ、母母ブロードアピールもすべて自分の所有馬という、いわゆる生粋の「金子血統馬」でダービーを制する快挙となった。

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