【第52回】スプリンターズS ファインニードル、史上5頭目のスプリントG1春秋連覇達成!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

雨中の中山で見せた末脚ファインニードル、スプリンターズS制覇!

秋のスプリント王を決める電撃の6ハロンGⅠ、第52回スプリンターズSが30日、中山競馬場で行われ、川田将雅騎手騎乗のファインニードルが1番人気に応えて見事優勝。春の高松宮記念制覇と併せて、史上5頭目のスプリントGⅠ春秋制覇を重賞4連勝で成し遂げた。

前日の阪神競馬では武豊騎手が前人未到のJRA通算4000勝を達成して競馬界がわいた一方で、その翌日となるスプリンターズS当日は、台風で阪神開催が中止になるという、上下動の激しい週。それに影響されたかのように、中山で行われた秋のGⅠ開幕戦は、雨の中でのレースとなった。そんな中人気を2分したのが春のスプリント王ファインニードルと、前走、香港の天才騎手J.モレイラ騎手とのコンビでキーンランドCを快勝したナックビーナス。単勝倍率はそれぞれ2.8倍と3.4倍で、3番人気に推されたワンスインナムーンの10.8倍を大きく引き離す形となった。

ただレースが近づくにつれ強くなるこの雨が2頭の明暗を分ける事になる。

ゲートが開いて内からワンスインナムーンとラブカンプーが飛び出していくなか、ナックビーナスはその2頭から離れた3番手で追走し、対するファインニードルは中団で脚を溜める形でレースを進める。前半3F33秒0と早い流れになったものの、朝から降る雨のせいで、当日の中山芝コースは前残りの傾向が強くなっていた。現に2着に入ったラブカンプー、3着に入ったラインスピリットは前でレースを進めていた組だった。その為、展開的にはファインニードルよりナックビーナスが向く流れになる…はずだった。ところが肝心のナックビーナスは完全にこの馬場に翻弄されてしまった。直線に入ってこれからという時にフワッとしてしまい失速。結局7着という不完全燃焼の結果になってしまった。

一方、一見流れが向かないかと思われたファインニードルは、まさに力で他馬をねじ伏せる競馬を見せた。中団待機から3~4角で外を回りながら徐々に進出してきた同馬は直線に入ると上がり34秒5という脚で前をしっかりと捉え、最後は粘るラブカンプーをクビ差交わして見事1着でゴール板を駆け抜けた。

ファインニードルは父アドマイヤムーン、母ニードルクラフトという血統。同馬が史上5頭目のスプリントGⅠ春秋連覇を達成した事は冒頭でも述べたが、この1勝により同馬は今年に入って芝1200m以下の重賞を4勝した事になり、これを年間で達成した馬はグレード制導入以降初の快挙達成となった。

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