【第63回】有馬記念  2018年最後のグランプリ覇者は3歳馬ブラストワンピース!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

オグリ伝説のラストランを彷彿とさせる8番!3歳馬ブラストワンピース、堂々有馬記念制覇!

2018年暮れの大一番、第63回有馬記念が23日、中山競馬場で行なわれ、池添謙一騎手騎乗のメンバー唯一の3歳馬ブラストワンピースがラスト50mで力強く抜け出し、1番人気馬レイデオロとの叩き合いを制して優勝。初のGⅠ戴冠を達成した。

平成最後の有馬記念となる本レースは、レース前から色々と話題の多いものとなった。3冠牝馬アーモンドアイの回避は残念だったが、何より話題の中心となったのはJGIレース5連勝を含む障害重賞9連勝を達成した史上最強の障害馬、オジュウチョウサンの参戦である。ファン投票でも堂々3位に入り、晴れて出走の権利を得た。しかも鞍上の武豊騎手が公開枠順抽選会で最内枠を引き当てる奇跡が、更にその話題を大きなものにした。対するは秋の天皇賞を制した昨年のダービー馬レイデオロ、昨年のジャパンカップを制したシュヴァルグラン、一昨年の有馬記念を制しラストランを有終の美で飾りたいサトノダイヤモンド、最強と言われた3歳世代代表ブラストワンピース、凱旋門賞帰りのクリンチャーなどなど、多彩な顔ぶれが揃い、まさに平成ラストを飾るに相応しいメンバーとなったのである。

そしてそんな中最も気を吐いたのが、「無冠の帝王」だったのである。

ゲートが開いて最内からオジュウチョウサンがハナを獲りに行くも、それを外から交わして先頭に立ったのが、この秋のGⅠ戦線における最高のバイプレイヤーとなったキセキ。秋天・ジャパンカップに引き続き3たび彼がレースを引っ張る形となった。オジュウチョウサンは内で彼を見ながら3番手の位置。その後ろにモズカッチャン、ブラストワンピースなどが続き、1番人気に推されたレイデオロはちょうど中間あたり。それを見ながらシュヴァルグランがレースを進めるという隊形。前半1000m1分00秒7とやや速いペースでレースが進む中、逃げるキセキは中盤から後続を引き離しにかかる。ところがそれをきっかけにして一気にペースが上がり、結果キセキは残り100mで力尽きてしまった。一方その流れに全く惑わされなかったのがブラストワンピースとレイデオロ。4コーナーから徐々にスピードを上げてポジションを押し上げていくと、直線に入って一気にスパート。残り50mで逃げるキセキを捕まえ、2頭揃って先頭に立ったが、最初のポジション取りの差が出たか、ブラストの後ろにつけていたレイデオロは最後まで彼を交わせず、結局ブラストワンピースがレイデオロの追撃をクビ差凌いでゴール板に飛び込んだ。

勝ったブラストワンピースは父ハービンジャー、母ツルマルワンピースという血統。思えば彼の背負った「8番」という数字は、平成に入って初めて天皇誕生日の日に行われた有馬記念で伝説のラストランを見せたオグリキャップが背負っていたものと同じ数字。平成最後の有馬記念が天皇誕生日の日に行なわれ、その勝ち馬の番号が同じという事実は、どこか感慨深いところを感じるところだろう。

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