【第56回】弥生賞 メイショウテンゲン、雨中の勝利!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

母の夢に近付く大きな1勝!メイショウテンゲン、弥生賞制覇!

春のクラシック戦線を占ううえで重要な一戦となって来る伝統の3歳重賞、第56回弥生賞が3日、中山競馬場で行なわれ、池添謙一騎手騎乗のメイショウテンゲンが8番人気という低評価を覆して優勝。皐月獲りに堂々名乗りを挙げた。

平成最後の弥生賞は9年ぶり雨の中でのレースとなった。しかも有力視されていたラストドラフトの鞍上C.ルメール騎手が落馬負傷の為乗り替わりになるなど、レース前から一筋縄ではいかない雰囲気が漂っていた。それでもレースは10頭立ての少頭数。レース創設以来10頭以下で行われた時はここまで必ず3番人気以下の馬が勝利を収めている。しかもその10頭のうち重賞を勝った事のある馬はラストドラフトとニシノデイジー2頭のみという力関係がはっきりした顔ぶれとなった為、やはり人気としては前述の2頭が共に単勝2倍台で人気を分ける形となっていた。

しかし、平成最後に歴史は動いた。

ゲートが開いて飛び出していく馬がいない中、押し出されるように先頭に立ったのはラストドラフト。各馬はこの有力馬を見ながらレースを進める形となった。ただ自ら飛び出していったものではない分、レースは前半1000m1分1秒8という、馬場を考えれば平均ペースで流れ、逃げるラストドラフトも無理をしている印象はなかった。ところがやはり内心は初の重馬場に戸惑っていたのかもしれない。そのまま先頭で直線に入ったもののそこから全く反応出来ずに失速。結局7着に惨敗した。またもう1頭の重賞馬ニシノデイジーも中団待機から3コーナーで位置を押し上げていったが、最後の直線外に出せずに内を選択するという苦しい形になり、4着を堅守するのがやっとだった。

そんな中最高のパフォーマンスを見せたのがメンバー唯一の芦毛馬メイショウテンゲン。道中ニシノデイジーを見ながらレースを進めると3角から進出を開始し、直線までに難なく先頭集団に取りつく。そこから残り200mで堂々先頭に立つと、そのまま後続を突き放し、最後はシュヴァルツリーゼの猛追を0秒2差振り切って、見事1着でオール版を駆け抜けた。

勝ったメイショウテンゲンは父ディープインパクト、母メイショウベルーガという血統。芦毛馬の本重賞勝利は1986年のダイシンフブキ以来実に33年ぶりの事となったが思えば母親のメイショウベルーガも芦毛馬で重馬場を得意とする馬だった。彼女が叶える事の出来なかった「G1勝利」という夢は、愛息の次走に委ねられる。

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