【第36回】エプソムC レイエンダ、悲願の重賞制覇!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

GⅠ2勝の兄に追いつく大いなる第一歩!レイエンダ、エプソムC制覇!

春の東京で行われる最後の芝重賞、第36回エプソムCが9日東京競馬場で行われ、C.ルメール騎手騎乗の5番人気馬レイエンダが先に逃げるサラキアをゴール前キッチリと捉えて優勝。悲願の重賞初制覇を成し遂げた。

東京競馬場が1983年姉妹競馬場として提携したイギリス、エプソム競馬場の冠を拝して、1984年から始まった本レース。秋の古馬重賞戦線初戦、毎日王冠と同じコースという事もあり、近年では夏後を占ううえでも重要視される一戦となっているのだが、今年は出走登録馬14頭中11頭が重賞未勝利馬、しかもレース前々日にメンバー唯一のGⅠ馬ソウルスターリングが出走を取消した事で、その混戦度は更に増していた。上位5頭までが単勝配当1ケタ台。そして13頭中10頭が単勝20倍台以下というまさに激戦という言葉がふさわしい形になっていた。

そんな混戦を断ったのが、名伯楽が手掛けるダービー馬の弟だったのである。

ゲートが開いて果敢に逃げようとする馬がいない中、押し出されるように先頭に立ったのがサラキア。その後にレイエンダがつけ、逃げると思われていたダノンキングダムは3番手。1番人気のソーグリッタリングはその後ろで、昨年のJC5着に入ったミッキースワローは後方2番手からという隊列になった。そんな積極的に行く馬がいない流れの上、雨馬場という事も手伝って、前半1000mの通過タイムは63秒9とかなり緩やかなペースでレースは進んだ。事実、全馬無理のないペースで前半を走った事もあり、上がりは全ての馬が上がり33秒台の脚を使うという後半になった。こうなると先行馬が圧倒的有利。後方待機策を取っていたミッキースワローなどに出る幕はなかった。結局逃げたサラキアの勢いは最後まで止まらず、それどころか直線では後続を突き放すような形になった。このまま押し切るかと思われた矢先、外から捉えに掛かったのが2番手追走していたレイエンダ。上がり32秒7という驚異的な脚を見せてゴール前で粘る前を捉え、最後は約3/4馬身の差をつけて堂々とゴール板を駆け抜けていった。

勝ったレイエンダは父キングカメハメハ、母ラドラーダという血統。ここまでGⅠ2勝の兄レイデオロの弟としてデビュー当初から注目されていたが、怪我で春のクラシックを断念。秋も惜敗続きで重賞にはまだ手が届いていなかった本馬にとっては、ようやく勝った悲願の重賞制覇となった。

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