【第60回】宝塚記念 紅一点リスグラシュー、混戦の春グランプリに断!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

D.レーン騎手、53年振りの快挙をあっさりクリア!リスグラシュー、宝塚記念制覇!

春の古馬重賞GⅠ戦線を占め括る大一番、第60回宝塚記念が23日、阪神競馬場で行われ、D.レーン騎手が騎乗する紅一点、リスグラシューが道中2番手から力強く抜け出し、最後は逃げて粘る1番人気馬キセキに3馬身の差をつけて優勝。2016年のマリアライト以来史上4頭目の牝馬による戴冠となった。

昨年の年度代表馬アーモンドアイこそ参戦して来なかったが、一昨年の牡馬クラシック3頭が揃い踏みした今回の宝塚記念。当然人気もこの辺りからGⅠ優勝経験馬を中心に構築されていくのだが、そんな中最終的に1番人気に推されたのが、一昨年の菊花賞以来のGⅠ戴冠を期待されたキセキ。ただその単勝配当は3.6倍で2番人気のレイデオロとは僅かに0.3ポイント差。更に言えば出走馬12頭のうち上位6頭までが単勝一ケタ台という混戦の中でのもので、つまりそれは、どれが勝っても全くおかしくない状況を表しているものだった。

そんな混戦にピリオドを打ったのは出走馬中紅一点となる「女傑」だった。

ゲートが開いて馬場の真ん中からスティッフェリオが飛び出していこうと押していく姿を内で見ながら、ハナを取ったのは1番人気のキセキ。1コーナーに入る頃には後続をキッチリと抑えて馬群を引っ張る形になったが、この時意外だったのは、大外からスタートしたリスグラシューが2番手につけていた事。彼女がこれほど前で競馬を進めた事は恐らく2歳の未勝利戦以来の事。この展開に会場はややどよめいたが、鞍上のD.レーン騎手は全く慌てる素振りもなく、むしろ狙ったのではないかという落ち着き様でレースを進めていた。最初の1000mを60秒フラットというパンクチュアルなペースでレースを引っ張ったキセキは流石の一言だが、この流れが後方待機策を取った馬の出番をなくしてしまい、先行馬有利の展開を完全に作り出す形になった。2番手につけていたリスグラシューは、4角に入ると無理なく前に進出し、逃げるキセキをあっさりと捉えに掛かる。そしてついに残り200mで先頭に立つと、みるみる後続を突き放し、最後は内で粘るキセキに3馬身の差をつけて、堂々1着でゴール板を駆け抜けていった。

勝ったリスグラシューは父ハーツクライ、母リリサイドという血統。牝馬が本レースを制するのは史上4頭目となるが、紅一点からの牝馬制覇は1966年のエイトクラウン以来実に53年振りの快挙となった。

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