【第55回】新潟記念 僚馬との叩き合いを制し、ユーキャンスマイル快勝!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

夏の終わりに金子ブランド馬ワンツーフィニッフュ!ユーキャンスマイル、新潟記念制覇!

夏の新潟開催を締め括る伝統重賞、第55回新潟記念が1日行なわれ、岩田康誠騎手騎乗の2番人気馬ユーキャンスマイルがゴール前、同じ勝負服のジナンボーとの叩き合いを制して優勝。春のダイヤモンドSに次ぐ重賞2勝目をマークした。

ハンデ戦という事もあってか、2009年以降1番人気馬が僅か2勝という成績に留まっている本レース。そんな中今回の1番人気に推されたのはダービー馬レイデオロの弟レイエンダ。早い段階でデビューし、その初戦で勝ち上がったにもかかわらず、そのあと一頓挫あって春クラシック戦線を棒に振ったものの、その後持ち直し、遂には前走のエプソムC制覇によって、ようやくその能力を開花した本馬。今秋からの重賞戦線に本格参戦を遂げるうえで、何としてでもここで結果を出そうと陣営は気概を持ってここに臨んでいる様子だった。

ところが彼もまた、このレースで1番人気馬が背負う呪縛から逃れる事は出来なかった。

2コーナー奥からスタートした18頭は、948m先の3コーナーに向かって続く直線を一斉に走っていく。そんな中外から果敢にハナを取りにいったのがブラックスピネル。追走するクリンチャーやクラウンディバイダを後ろに感じながら、うまくマイペースに持ち込むことが出来た。前半1000mの通過タイムが58秒6と、時計的には速い印象もあるが、そのほとんどが直線コースであった事を考えれば、平均ペースといって良く、逃げ馬にとっては粘り込みを図るのにうってつけのペースだった。一方このペースに惑わされたのがレイエンダ。好位前よりの位置で競馬を進めていたが、序盤の長い直線で馬群がばらけにくかったのか道中馬群に揉まれる形になってしまい、最後の直線に入る頃には全く手応えなく、結局10着という惨敗を喫してしまった。

その一方でこの流れを上手く掴んだのが、2番人気に推されたユーキャンスマイル。前走ダイヤモンドSを制し、菊花賞3着、天皇賞(春)5着と長い距離で結果を残してきた本馬だが、久々の中距離重賞参戦という事で人気的にはレイエンダの後塵を拝する形となったが、結果でその雪辱を晴らした。中団よりやや後ろで競馬を進めていた本馬はコーナーで各馬が外に持ち出すのをみるや迷わず内に進路を取り、難なく前へ進出。そこから逃げるブラックスピネルを残り200m付近で捕まえ先頭に立つと、そのまま後続を振り切りにかかり、最後外から猛追してきたジナンボーをクビ差振り切ってゴール板を駆け抜けた。

勝ったユーキャンスマイルは父キンカメハメハ、母ムードインディゴという血統。父母いずれも金子真人氏の持ち馬で構成され、自身も金子氏の持ち馬となっている、まさに「金子ブランド」の馬なのだが、実は2着に入ったジナンボーも父ディープインパクト、母アパパネという生粋の金子ブランド馬であり、まさに令和初となる新潟の夏は「金子真人ブランド」のワンツーで締めくくる形となった。

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