【第64回】京成杯AH 鮮やかにトロワゼトワル逃げ切り勝ち!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

東の天才・横山典弘騎手に導かれてレコード走破!トロワゼトワル、京成杯AH制覇!

秋の中山開幕週はサマーマイルシリーズ最終戦、第64回京成杯オータムハンデが8日行なわれ、横山典弘騎手騎乗の4番人気馬トロワゼトワルが鮮やかな逃亡劇を見せて見事優勝。1分30秒3というレコードタイムで悲願の重賞初制覇を成し遂げた。

通常サマーマイルシリーズは全部で3戦あるなかでのポイントを争って行われるものだが、今年のサマーマイル最終戦は第2戦の関屋記念の上位3頭が全て回避した為、必然的に第1戦の中京記念上位組が主となっての中でのチャンピオン争いとなった。裏を返せばここを勝ってチャンピオンのチャンスがあるのは僅かに4頭のみで、他の馬が勝った場合は、極めて高い確率で「該当馬なし」という結果になる流れだった。そんな中1番人気に推されたのはやはり前走中京記念を勝ったグルーヴィット。その能力もさることながら、メンバー中唯一掲示板に入ればサマーマイルチャンピオンのチャンスがあるという余裕から本来の力を出せる状態にあるという判断からのものだったのかもしれない。ただそれでもその単勝配当は4.0倍と決して高いものではなく、逆に上位6頭までが単勝1ケタ台という混戦の中で行われる事となった。

ところがゲートが開くと1頭の乙女が1人の老獪な男により、見事なレースを見せる事になる。

ゲートが開いて馬場の真ん中から飛び出していったのが4歳馬トロワゼトワル。開幕週の良い馬場を味方につけてぐんぐん後続を離していく。ただそのペースは「快調」というにはあまりに速く、前半半マイル44秒2、1000m55秒4、そして1200m通過時の時計が1分6秒8と、1200mのレコードタイムに0秒3と迫る、殺人的なペースとなってしまった。こうなるとさすがに差し馬の出番か。ただでさえ中山馬場改修後の本レースはエアレーション作業の効果で差し馬有利となっている。今年も明らかにその流れになる雰囲気を醸し出していた。

しかし、ここで一筋縄にいかせないのが美浦の天才横山典弘騎手である。斤量52kgというハンデを存分に活かし、遠慮なく後続を突き放して、最後の直線に入る時でさえ4馬身ほどの差をつけていた。ここからも後続に影を踏ませる事無くそのままのスピードを保ってそのまま難なくゴールに飛び込んだ。走破時計は1分30秒3という、これまでの時を0秒2も縮めるレコードタイムであった。

勝ったトロワゼトワルは父ロードカナロア、母セコンドピアットという血統。鞍上の横山典弘騎手は1998年にシンコウスプレンダで本レースを勝って以来同重賞5勝目で重賞通算171勝目。今年は重賞2勝目なのだが、奇しくも前回の青葉賞もリオンリオンで逃げ切り勝ちを収めており、2戦連続での逃亡劇による重賞制覇となった。

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