【第65回】オールカマー 伏兵スティッフェリオ、鮮やかな逃走劇!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

相棒の手綱で成功した鮮やかな逃亡劇!スティッフェリオ、オールカマー制覇!

秋の中山を代表する伝統の一戦、第65回オールカマーが22日、中山競馬場で行なわれ、丸山元気騎手騎乗の4番人気馬スティッフェリオが鮮やかな逃亡劇を見せて優勝。秋の古馬GⅠ戦線に向けて幸先の良いスタートを切ることが出来た。

中山芝2200mというコースは非根幹距離で行われるコースの中でもかなり特徴あるもので、2015年以降毎年最低1頭は同距離での連対経験を持っている馬が馬券に絡んできている。そんな中、今回の1番人気に推されたのは、昨年の同レース勝ち馬で、その後秋の盾獲りに成功した一昨年のダービー馬レイデオロ。今年も昨年と同じローテーションで秋盾獲りを狙う彼にとっては、ここで無様な負け方は許されないところなのだが、昨年と違い今年は春の海外遠征後今ひとつ本調子でない状態が続いており、海外GⅠを勝って今勢いに乗る2番人気馬ウインブライトとは、単勝配当は僅かに0.8ポイント差の肉迫していた。更に言えば3番人気に推されたミッキースワローの単勝配当は4.9倍と5倍を切っており、つまり10頭中単勝5.0倍以内の馬が3頭いるという、上位拮抗という構図になっていた。

ただ最終的にこのレースを制するのは、冷静に場を読んだ「第4の男」の存在だった。

その「第4の男」の名はスティッフェリオ。今年の春重賞連勝を果たしたもののその後挑戦したGⅠの壁を破れずにいた。ところがここでパートナーの丸山元気騎手は、思い切った作戦に出る。ゲートが開いて誰もいかないとみるや大外枠から行き脚をつけ先頭に立ちそのまま馬群を引っ張る形に。ライバルたちが牽制しあっている間に一気にペースを落とし、結果最初の1000m1分1秒8という平均よりもやや遅いくらいの流れを作り出す事に成功した。こうなると中山芝の外回り。後方待機策の馬はかなり分が悪くなる。現に後ろで待機していたミッキースワローなどは最後33秒4というメンバー最速の上がりをマークしながら前を捉える事は叶わなかった。また注目のレイデオロも中団よりやや後方で競馬をしていた事が響き、結果4着と圏内に入る事も果たせなかったのである。まさに「まんまと」逃げ切ってみせた本馬。彼を2度も重賞制覇に導いている丸山騎手でこそなせる業であったのかもしれない。

勝ったスティッフェリオは父ステイゴールド、母シリアスアティテュードという血統。本レースを逃げ切ったのは2009年のマツリダゴッホ以来になるが、彼もまた、スタートは本コースでは不利と言われる8枠スタートから決めたものであった。

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