【第57回】アルゼンチン共和国杯 昨年2着馬ムイトオブリガード、悲願の重賞初制覇!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

シンコウラブリイの孫でワンツー決着!ムイトオブリガード、AR共和国杯制覇!

前週行なわれた天皇賞(秋)の興奮冷めやらぬ秋の府中で行なわれた伝統のハンデ重賞、第57回アルゼンチン共和国杯が3日行なわれ、横山典弘騎手騎乗の2番人気馬ムイトオブリガードが3番手からスルスルと抜け出し見事優勝。悲願の重賞初制覇を成し遂げた。

昨年こそ中央でJBCシリーズが行われたが、例年はGⅠの狭間週となる11月1週目に行なわれる本レース。ただそれは格付けだけの話で、レースとしてはここからJC馬やグランプリホースが輩出されており、注目度は他のGⅠレースと遜色のないものだった。そんな中1番人気に推されたのはC.ルメール騎手騎乗のアフリカンゴールド。前走の東京芝2400mの準OP戦、六社Sを快勝しここに臨んで来たが、この六社Sからここに臨んで来た馬は近年好成績を挙げており、そういう経緯もあっての事だった。ただ2番人気で昨年1番人気2着の雪辱に燃えるムイトオブリガード、今春同コースで行われた重賞、目黒記念で勝利を収めた3番人気馬ルックトゥワイスなどの人気も拮抗しており、まさにどれが勝ってもおかしくない状況であった。

そんな中1頭の老獪馬が雪辱を晴らす事となる。

ゲートが開いてまず飛び出していったのは障害王者のオジュウチョウサンだったが、そのすぐ後ろにパリンジェネシスにマークされていた事もあって、なかなか行き切れず、必ずしも速いペースにはならなかった。前半1000mの通過タイムが1分2秒2。こうなると勝敗を分けたのは道中の位置取りである。道中3番手につけたムイトオブリガードを見ながら中団より前目でレースを進めるアフリカンゴールド。更にその2頭を見ながら後方で脚を溜めるルックトゥワイス。実は結局この順番通りにゴール板を抜けていく事になる。直線に入って早々に逃げ馬が失速していく中、3番手にいたムイトオブリガードが馬場の真ん中から堂々と抜け出して先頭に。結局そのまま押し切って見事1着でゴールインした。一方直線馬群を縫うように上がってきたアフリカンゴールドは僅かに届かず、内でスルスルと上がっていち早く前を追走する態勢になっていたタイセイトレイルをも僅かに交わせずに3着まで。後方待機策に出たルックトゥワイスなどは全く前を捉えることが出来ずに4着という結果に終わった。

勝ったムイトオブリガードは父ルーラーシップ、母ピサノグラフという血統。勝った彼と2着に入ったタイセイトレイルはいずれも1993年のマイルCSを勝ったシンコウラブリイの孫であった。また管理する角田晃一調教師は騎手時代3度ほど本レースに挑戦した事があったがいずれも着外に敗れており、今回騎手時代の雪辱を調教師となって晴らす形となった。

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