【第44回】エリザベス女王杯 一昨年の2歳女王、2年振りの女王戴冠!

記事:渡部庄治 写真:山田暢大

小娘には負けない!これぞ大人の女の走り!ラッキーライラック、エリザベス女王杯戴冠!

秋の女王決定戦、第44回エリザベス女王杯が10日京都競馬場で行なわれ、C.スミヨン騎手騎乗の3番人気馬、ラッキーライラックが馬群の内から素晴しい脚を見せて優勝。一昨年の2歳女王が大人になって実に2年振りの勝利で真の女王の座につく事となった。

2020年秋から行なわれる京都競馬場の大幅改修により、来年からしばらく別会場で行なわれる事になっている本レース。最後にこのレースが京都競馬場以外で行なわれたのは1979年と実に40年前であり、裏を返すとそれだけ京都競馬場で歴史を紡いできたレースになるのだが、そんな中今年注目されていたのは2頭の3歳馬。無敗のオークス馬ラヴズオンリーユーと、前回秋華賞を勝ち見事春惜敗の雪辱を晴らしたクロノジェネシス。一方古馬の方は海外で活躍するアーモンドアイやリスグラシューが不在で、3歳以上のGⅠ勝ち馬が1頭も参戦してこなかった事もあり、やはり1歩引いて見られていた部分もあった為、余計3歳馬が目立つ構図となってしまっていた。

ところがそこは流石大人の女性。小娘には負けない。

ゲートが開いて大方の予想通りクロコスミアが飛び出していく中、注目の3歳馬ラヴズオンリーユーは2番手追走。対するクロノジェネシスはそのラヴズオンリーユーを見ながらレースを進めた。ただこの主力3歳馬2頭が前目で牽制しながらレースを進めた為、周りもその2頭を見ながら競馬をする形になり、流れは自然とスローに。何せ前半1000mの通過タイムが62秒8というのだから、その流れのゆったりさが良くわかる。こうなると逃げたクロコスミアにとってはかなり有利な展開になり、直線に入っても彼女のスピードは衰える事無く、人気の3歳馬2頭を振り切り、とうとう3度目の正直目前というとこえろまで迫ったのである。

ところがそんな彼女の悲願を打ち砕いたのが2年前の2歳女王ラッキーライラックであった。道中馬群の真ん中で脚を溜めていた彼女は最後の直線に入ると馬群の内側をスルスルと抜け、上がり3F32秒8という驚異的な脚を見せて約1年8ヶ月ぶりの勝利をその手にし、見事令和初の秋女王の座に就いたのである。

勝ったラッキーライラックは父オルフェーヴル、母ライラックスアンドレースという血統。管理する松永幹夫調教師は、騎手時代の2000年、ファレノプシスで本レースを制しており、本レース史上初の騎手・調教師両方の立場で制する人物となった。

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